1回戦第1試合終了!

ついに始まったプレイオフ、近年稀にみる優勝を予想するのが難しいシーズンであることからも、ファーストラウンドから波乱の予感がプンプンします。

第一試合が終わったこのタイミングで、それぞれのカードをおさらいしていきましょう。

完全に主観ですがそれぞれシリーズがどう終わるかを書いてみますので異なる意見ございましたらコメントお願いします。

TOR vs BKN

まず最初にこのカード!

なぜここからかというと、正直書くことがほとんどない。

TORの完成度の高さが際立つのみなので、自分的には4戦で終わり得る可能性が一番高いのがここかと。

ルバートが試合を支配すれば1勝できるか?

TORは消耗なくセミファイナルに進みたい!

TOR4-0BKN

BOS vs PHI

次は因縁あるこのカード

遡ること60年代から東のライバルとして争っていましたが、今シーズンは両チーム対照的です。

BOSはケンバ、テイタム、ブラウン、スマートなどを中心にスティーブンス仕込みの全員バスケを展開します。それぞれが自らの潜在能力を最大に発揮する良いチーム運営がなされています。

対してPHIはビッグマンを集めました。確かにディフェンスは鉄壁です。しかしビッグマンぞろいの中でオフェンスはインサイドが渋滞、スリーの打てる選手もほとんどおらず苦戦を強いられています。

しかもPGであるシモンズが膝を亜脱臼、彼抜きで戦わなくてはなりません。

ふたを開けてみるとやはりエンビードの支配力は健在。むしろシモンズがいないことからインサイドに余裕が生じています。またエンビードがお休みの時もJリッチやハリスが点を繋ぐため意外とオフェンスが成立します。

しかし試合を通じて攻守両面で良い答案を提出し続けるBOSに地力の差で負けたような一試合目でした。

ディフェンス力は拮抗していますが、オフェンスバリエーションがBOSにかなり軍配が上がるので、エンビードが超人的な活躍、もしくは誰かがエース級にまでステップアップしなくてはPHIがシリーズを制するのは難しいのでは?と考えます。

正直現体制で他の選手がステップアップすることは考えられません。オフェンスの停滞ぶりを見れば一目瞭然です。エンビードの活躍により一矢報いることが出来るのでしょうか。

BOS4-2PHI

ORL vs MIL

なんと一試合目は第8シードのORLが勝利という波乱の幕開け。

内情はというと、ヤニスにやられるのは必要経費と割り切り、他の部分のローテーションは異常なほど早く、1on1でも完封するレベルのチームディフェンスの徹底ぶりでした。

ORLのオフェンスはというと、選手同士が連動してずれを作り、またフルツやロスが個人技でずれを生じさせ、フリーのブチェビッチがシュートを悉く決める展開でした。

正直オフェンスは出来過ぎです。これがシリーズを通じて継続されるとは考え辛い。

このカードで見るべきポイントはMILのオフェンスにあると考えます。

やはりヤニス主軸の単調なオフェンスになりがちであり、キックアウトのケアをされてしまうと、またシュートタッチが不十分だと一気に勢いが削がれてしまいます。

ORLはディフェンスが良いチームとは言えど、優勝を目指すのならばファーストラウンドからオフェンスの停滞で悩むことはあってはならないでしょう。

正直ORLを応援しているのですが、タレントの差を考えるとシリーズを制する想像は難しいですね…

MIL4-2ORL

DEN vs UTA

緻密なチームバスケットが自慢の両チーム。第一試合は少々自分が想定した展開とは異なりました。

DENに関しては予想通り。ディフェンスの収縮、左右のずれを駆使した効率的なバスケットを展開します。それはヨキッチがオフェンスでゴベアを狙いまくり簡単に点を取っていたところから始まっていました。

それに対しUTAはミッチェルが大爆発。本来のパッシングゲームというよりはミッチェルやクラークソンのアイソやピック&ロールが目立ちました。

UTAは後半からひたすらにミッチェル一本で貫き通していたのに対し、DENは4Qまで前述通り、終盤までマレーを温存しヨキッチとのピック&ロールをクロージングから使いました。

OTまでもつれましたがこれはミッチェルのスペシャルな活躍によるもので、本来4Qで終わっていたと思います。それほどまでのこの威力。ウェイドを見ているようでした。

これからはUTAのパッシングバスケットが意識されることと思います。終盤でのミッチェルまでの繋ぎとして点数を分散させる本来の姿に戻るのでは。

とするとかなり縺れる試合になることが予想されます。派手なプレーは控えめに、玄人好みな詰将棋的バスケットが堪能できるのではないでしょうか。

自分がヨキッチファンということもありシリーズ予想は

DEN4-3UTA

OKC vs HOU

西ブルを中心とした因縁のある両チーム。しかし当の本人は怪我でお休み。

正直OKCが一戦目は取ると考えていましたが、かなりあっさりHOU勝利。

前半のOKCのオフェンスがまずかった。スモールバスケットを展開するHOUは平面的なディフェンスはかなりハードにこなしており、OKCはドライブもパスもうまくいきません。前半の負債分がそのまま直結した印象です。

オフェンスにおける役者の違いも感じました。良いディフェンスはするのですがハーデン、ゴードンを止められません。ここに西ブルも戻ると考えるとシーズン予想は

HOU4-2OKC

MIA vs IND

MIAの方がゲーム巧者であった印象。終盤のゲームを決める局面でのMIAの自覚が強かったように感じました。

INDはウォーレンとブログトン以外ほとんど点を取っておらず、もう少し中盤繋げればといった印象。

チーム力的に大差は開いていない両チーム。しかし巧者としての上手ぶりから

MIA4-2IND

DAL vs LAC

LACはひたすらアイソやピック&ロールだけでオフェンスを構築しますが、とはいっても役者の数が異常です。ちょっとレナードに慣れたと思ったらPG13、やっとベンチに帰ったと思ったらルーウィル&ハレル、もうどうしようもありません。

DALはそれに対し真っ向から点取り合戦です。ルカはベバリーを相手にするときつそうですが、そのほかのディフェンダーに対しては効果的にオフェンスが出来る模様。スイッチを誘発させ勝負します。

カギを握るのはポルジンギスでしょう。唯一LACが対抗策を持たないのではないでしょうか。一試合目もポルがいれば試合はわからなかったのでは?と感じてしまうほど勿体ない退場でした。

しかし層の厚さが段違いです。その総合力で差がつき予想は

LAC4-1DAL

LAL vs POR

死ぬほど楽しみにしていたこのカード。期待を裏切らない熱い試合を展開してくれました。

1QでPORが点差をつけ、2Qで追いついた展開。追いついたのもトランジションの中での得点奪取でした。

後半はPORのディフェンスが一線を離し気味に、ふんわりつくようになり(これはPORの省エネディフェンスもありますが、LALがシュート全く入らないことからとも考えられます)更にゾーンを織り交ぜたりなど、リムアタックをかなり対策されてしまいます。

それに対しPORのオフェンスも今までは落ち着いてメロかマカラムなどがオフェンスを作るのですが少々あわただしい模様。LALの一線が厳しく落ち着くことができません。

そんな中迎えた4Qでしたが、明暗が分かれます。

4Q残り5分まで繋ぎ続け、最後のリラードの活躍を信じ全員で支えるPORのゲームプランは踏襲されます。

2Qではランを仕掛けられましたがそれ以外ではペースを落とし6点差程度まででこらえ続けることが出来ました。

それに対しLALはトランジションも仕掛けられず、ハーフオフェンスはADはかなり微妙な効率性、スリーが入らないことからディフェンスの収縮、拡大も誘えずレブロンのドライブもほとんど機能しません。

プラン通りのPORに対しうまくいかないLAL。ペースを掴んだPORが終盤の劇的なクラッチタイムで勝利をかっさらいました。本当にクラッチタイムが強い。

自分自身カーメロの大ファンということもあり(メロ復活について)POR贔屓がとても強いことを考慮お願いします。考察よりもこの好カードをずっと見ていたいという思いからも

POR4-3LAL

という論理もくそもない感情的な予想で締めてしまいます。

考察を終えて

1試合目から面白い試合のオンパレード、これぞプレイオフです。

シリーズを戦い抜く時には宿題を出し合い、それに対する解答を用意し続けることが肝要でしょう。

2戦目も負けたチームは課題への回答を、勝ったチームはそれ以上のプランで臨んできてくれることを期待します。