完全体LACと東1位BOSとの珠玉の一戦を生観戦!!
前日のLALvsOKC(レイカーズ対サンダー現地観戦レポート)に引き続き今回はLACvsBOSを生観戦してきました。具体的に会場入りしてからの模様はこの次のレポートにて詳細をアップしますが、試合前に欠場中であったレナードの出場が発表され、遂にシーズン初の完全体LACが拝めることに!
(現地観戦についてのレポートは近日公開!)
LACはタレントが揃うことで、相手によって多少変わるかと思いますが最強の布陣はベバリー、ルーウィル、レナード、PG13、ハレルになるのでしょうか?相手がビッグラインナップであればベバリーがズバッツに代わるのかな?
凄まじく強いことは言うまでもないですが、ポイントはチームのケミストリー。まずハンドラーがルーウィル、レナード、PG13と飽和気味です。PG13はスポットでのプレーも一流ですが、ここまでタレントが揃うと空中分解も可能性としては浮かんできます。
しかしHCはBOSにてBIG3を率いてきたドッグリバースです。プレーオフまでには解決されるとは思いますが今回は初陣。かみ合わない局面もあるかもしれません。
対してBOSは東1位を独走中。前にもこのブログで取り上げましたが(BOS vs SAS gamereport)5人全員が連動した波状攻撃とスマートを中心としたハードワークによる高いディフェンス力に強さがあります。
メンツを見ただけで恐ろしいディフェンス陣であるLACを相手にどこまで点が取れるか。
スターを多く率い、ゲームを通じて1人は理不尽なプレーを繰り出す選手がオンコートでいるであろうLACをどこまで抑えられるか。
考えただけで素晴らしい試合になることは想像に難しくないでしょう!!!
game report
まず試合前から驚きが。LACホームのはずがBOSファンが半分占めてしまっています。
BOS選手がアップで入場するときもブーイングのはずが上がるのは歓声。選手紹介時も歓声がブーイングを打ち消します。
今まで自分はGSWやLALホームの試合を見てきましたがこのような状況は無かった。王朝を築いていた前者や、ビッグマーケットであるLALだからこそであったのでしょう。BOSも勿論後者に当たりますね。
NYCもこれだけドアマットが続いていても憧れる選手がいてチーム価値もNBAトップであるのも納得です。ホームですらこの歓声の違いがあったのは衝撃を受けました。
試合開始から両者共素晴らしいディフェンスです。BOSはレナードに初めからダブルチームを仕掛けます。LACは3Pを多少捨て、その他を完璧に止めようとしているのか。単にBOSのボールムーブが素晴らしいようにも映ります。主導権が定まったときに答え合わせが出来るか。
3Pが入るか否かでPG13擁するLACがリードを獲得。そこからは取られたら取り返し、守られたら守り返す一進一退の攻防。2点4点を前後する試合展開です。
レナードはダブルチームの時は的確にボールを散らし、1on1では確実に得点します。そして回ってきた先にはPG13。そんなん止められんやん。
BOSはケンバ以外の部分では個人の打開が出来ません。が、ケンバがP&Rでディフェンスを歪ませると自分やアシストで確実に得点を重ね、点差を広げさせません。序盤はブラウン、中盤からはカンターが素晴らしい出来です。
中盤からLACはルーウィルを投入。凄まじい効率的なプレーです。しかし完全に2ndユニットになるとディフェンスのクオリティが下がります。ケンバとカンターが止められません。
オフェンスはハレルが微妙です。というよりBOSのインサイドの収縮がきつく正しいチョイスが出来ません。そしてハンドラーがルーウィルだけになったのでディフェンスが照準を合わせられ守りやすくなっています。
最後にレナードが入るとやっとオフェンス成功。1Qは22:21でLACリードです。Q終了時にハレルがベンチを殴っています。やはりフラストレーションが溜まっているのか。
2QはBOSペースでスタート。LACの厳しいディフェンスに慣れ、外角のシュートが当たり始め、ディフェンスが広がり、中で点が取れ、と好循環です。
対してLACのオフェンスは先ほど自らに喝を入れたハレルが良い動きです。というよりルーウィルとレナードがいるのでその分楽にプレーできています。
4分程度経過するとPG13が投入され、他はルーウィルハレルレナードベバリーと前述の最強構成。流れを持っていかれそう且つカンターなどがオンコートでないため最適な采配。ディフェンスが一段と厳しくなりBOSも得点が取れません。しかしLACもシュートが入りません。PG13がタフなショットを打ってしまいます。点数動かず時間だけが過ぎて行きます。
膠着状態でのタイムアウト後、BOSがオフェンスリバウンドをもぎ取るように。よりコートを広く使うように指示があったのか、空いたスペースに飛び込みボールに向かえています。するとズバッツ投入。タイミング的にただのローテーションによるものかも。
しかしそれが功を奏しインサイドが固められリバウンドを確実に取れ、そこからオフェンスのペースも整います。
2Q終盤からPG13がヒット。そしてディフェンスもエグみが深まり、BOSは全く点が取れません。残り2分からレナードとルーウィルが入り点差を守ると思いきやBOSのディフェンスが成功し速攻から得点を重ね、40:42でBOS2点リード。
前半からまるでプレーオフのようなタフなディフェンスとそれに対するアンサーの応酬。対応策を講じられる手札の多さと円熟味もシーズン序盤とは思えません。特にLACは今季初なんじゃないの皆揃ったの。バスケうますぎ。
後半開始からも一進一退の攻防です。流石にレギュラーシーズンなので何か仕掛けたりなどはなく、多少の修正のみなのかな。と思ったら3分経過してからPG13が連続3P。そしてレナードへのダブルチームから空いたハークレスもヒット。と思ったら即座に取り返すテイタム。一度7点で開いた点差を取り返してしまいます。しゅごい。
タイムアウト後はルーウィルハレルを中心に攻めます。レナードPG13はお休み。BOSは引き続きテイタムがヒット。大味な点の取り合いです。
終盤にBOSのワナメイカーが効果的なオフェンスを展開します。LACはレナードも入りますが主軸にシュートチャンスはなく他選手が当たりません。そんなこんなで3Qは69:75でBOSリード。
4Q開始から4分経っても殆ど点が入りません。LACはレナードがダブルチームによってミスを連発します。BOSはただ純粋に止められています。また収縮気味になっちゃってるぞ。
と思ったらルーウィルが3Pをヒットしてから大味な展開に。オフェンスでは3P、ディフェンスではスティールが増えます。そのような流れだと乗せたら怖いスター擁するLACがペースを掴みます。10点あった点差を縮めていきます。攻守両面でのベバリーの貢献が素晴らしいです。スティールとオフェンスリバウンドで波状攻撃のきっかけを作ります。
堪らずBOSがタイムアウトを取るとディフェンスが改善されます。照準が合い取られてはいけないポイントを防ぎます…って書いてたらレナードがドライブから豪快なダンク。すげー
残り8分から現在2分まであっという間でした。息もつかぬほどの攻防。両チーム共にどこから点を取るか分からないので目で追うのですら精一杯です。
残り2分、ベバリーの3Pヒットで4点差。ケンバに長距離3Pを強いて速攻でハレルがスコア。2点差!
残り1分BOSボール。ケンバのP&Rを守り無理やりな3Pを強いて、カウンターからルーウィルが3P!!!残り30秒逆転!!1点差!
またもBOSボールでミスマッチを突かれたルーウィルがスティール!BOSはファールします。FTも確実に入れて3点差。
ここでBOSはテイタムに託します。PG13に対し3Pをヒットし追い付いてしまいます。残り13秒でレナードの打ったシュートは外れOTに。
OTが始まるとベバリーが躍動します。オフェンスリバウンドを奪い、3Pをヒットさせます。しかしそこで焦らないBOSは取り返しLAC2点リードでクラッチタイムに。両者プライドを懸けたディフェンスで膠着状態に。ちょうど2分で起きたルーズボールは完全にプレーオフの空気です。会場総立ちで見守ります。
1分以上のノースコアが続き、ラスト1分でのLACオフェンス。ルーウィルハレルのP&Rからコーナーでフリーのベバリーが3P!!!!その後のBOSはスティーブンス十八番のセットからテイタムがバックドアでイージースコア。34秒3点差。
ここでLACレナードはスマートのファインプレーからターンオーバーしてしまいます。残り10秒3点差BOSボール。しかしテイタムのショットが外れ、リバウンドはBOSでしたが即座にベバリーがファールゲーム。
ここでファールすることで最高2点しか取れないためすさまじい判断力であることが分かります。そのままLACが勝利を掴みました。ラストの3Pレナードがブロックしてて笑いました。凄すぎ。
BOS 所感
強い。東1位は伊達ではないです。
LACの凄まじいディフェンスに抑え込まれる時間帯があったとしてもすぐ修正し、ここまでの熱戦を演じました。
そしてリバウンド力も魅力の一つでした。終盤もボールをもぎ取ることでペースを掴みました。
これも選手一人一人がセットを理解しショットタイミングが分かるのでポジション争いに先手を打てていることが要因の一つでしょう。
しかし負けてしまったのも事実。心配なのが明白な伸びしろが見当たらないことです。ヘイワードがいれば選択肢が増える分一段階強くなるので杞憂に終わるかもしれませんね。ブラウンがもう少し入れば試合が変わっていたかもしれません。そのステップアップにも期待か。
LAC 所感
選択肢多すぎ。
ルーウィルが空くという昨季からは考えられない状態に。昨季以上に効率的なプレーが出来ています。
この試合の勝因はベバリー。リバウンドにスティールに終盤の的確な判断と勝利を手繰り寄せる大きな要因となりました。やはりLACの魂です。
ディフェンスは言わずもがな凄まじかったですが、一つ気になったのはリバウンド。少し取られ過ぎな時間帯がありました。それをハードワークで解決したベバリーの凄さに繋がりますが。
またローテーションは再考の余地があるかと。流れを持っていかれすぎているような時間帯があったので調整はシーズン通して行われるか。でもレナードさぼるんだろうな。対策しきれずプレーオフを迎えることだけは避けてほしいものです。
バスケ少年に贈るTips
いつもは選手一人をPICKUPしていますが、この凄まじい試合は誰か一人取り上げるより試合全体を紹介します!
ハイライトしか共有できませんがこれは試合を通じて見てほしい!!
主導権を奪い合う選手たちの熱意、終盤のピリピリした雰囲気、ワンプレー毎のバイブスの高まりは実際に試合を通して観ることで感じられます!
選手一人一人のハードワークやディフェンスのパッション等、学べることは宝の山のようにこの試合にたっぷりと凝縮されています!!
ぜひぜひチェック!!!
PICK UP
今回取り上げるのは三試合ぶりに復帰したカワイレナードのジャージ!
やっと完全体LACが観れた、しかも生で叶ってしまったので自分も思わず買ってしまいました
昨シーズンのファイナルMVPは今季もチームを優勝に導けるのか。目が離せません。