メロNBA復帰!

自分が現役選手の中で一番好きなのがカーメロアンソニーなのですが、NBAでプレーできない期間もあり、周りに「メロ(笑)」って扱いをされることが多く激憤している今日この頃です。そんな彼を愛に任せて紹介していきたいと思います。

2003年にNBAに鳴り物入りでデビューし、ナゲッツではフィジカルかつ繊細なスコアリング能力、ニックスではポストアップからの無限とも思えるような多彩な1on1スキルでスーパースターの座に君臨していたカーメロアンソニー。その美しいシュートフォームに魅了されたバスケ少年の一人が自分である。

しかし高速化するNBAのゲームテンポにアイソレーション主体のプレースタイル、またディフェンスを苦手とすることからサンダー、ロケッツとたらいまわしにされ今まで1年間表舞台から姿を消していた。

何故かyoutubeチャンネルを持っている彼。まあ最近はNBA選手でもバブルの日常とか投稿してくれる人が増えていたけど、彼はNBAから離れていた期間に暇だったのか投稿を始めていました。

そこでは永遠とバカンス。キューバ産の葉巻にブランデー。ワインの方が多いかな。復帰する気あんのかよ(笑)と思っていたらブレイザーズとの契約が決まりました。

ナゲッツ時代

前述の通り華の03年組のドラフト3位指名だったメロ。知っている人も多いかと思いますがこの年は1位レブロン、4位ボッシュ、5位ウェイドと錚々たる面々が集まる超当たり年。高卒大型ルーキーに注目が集まるのは自明ですが、メロも大学時代に圧倒的なスコアリング能力で全米優勝に導いたことからNBAでどのように披露されるのか期待値の高い選手でした。

その中でルーキーシーズンはというと21p 6rという全体でもスコアリング11位という新人とは思えない成績を打ち出し、チームもプレイオフに進出。どちらの成績もレブロンより上だったのですが、惜しくもROYを獲得できませんでした。有識者でもメロが相応しかったという意見も多かったほど、劇的な活躍を見せました。

そんなメロのプレースタイルは、恵まれた体格と充実したシュート能力によりドライブしても良し、外で打っても良し、ダンクしても良しという身体能力系のスコアラーでした。そのスキルセットはルーキーとは思えず、また3年目くらいからセレクションもよくなり、徐々に全盛期のプレースタイルが確立されていくのでした。

4年目からアレンアイバーソンとのコンビが人気を博しますが、結局5年間中々プレイオフで勝つことが出来ず一回戦負けが続いてしまいました。

また2年目はお得意の体重オーバーでシーズンを迎えたり、5年目はプレイオフ中に飲酒運転で逮捕されたり、問題児っぷりも見せていました。

そんな中6年目にビラップスが加入するとメロの負担が減り、ついにプレイオフで勝てるように。カンファレンスファイナルまで勝ち進む強さを見せますが、最強レイカーズに負けてしまいます。しかしチーム状況によっては優勝を目指せるエーススコアラーであることを証明するような年となりました。

しかし次の年は平凡なシーズンで1回戦負け。遂にメロはニックスにトレードされます。

ニックス時代

ここからメロは7年間ニックスに在籍することとなる。

選手としてのプレーの円熟味はこの時代が最高と自分は考えている。ポストアップから始まり、考え得るすべてのオフェンスパターンをマスターしていた。ジャンプシュートの美しさは勿論のこと、太っていったのが幸い?したのかポストプレーの支配力が絶大であった。この動画の再生回数の内100万回は自分が再生したと言えるほど性癖に刺さる。よだれ出る。一生見てられる。

carmelo anthony postup powerhouse

しかしチームはというとなかなか優勝を目指せるとは言い難い状態であった。

人気は間違いなくあったのだが、如何せんリーダーのメロがDFの意識が低すぎるので、そりゃプレイオフでは勝てないよな…って感じ。辛い。

特に最後のシーズンはポルジンギスがルーキーで入ってきてNYKファンからはメロ不要論が炎上し、試合の敗北の責任をメロ一人で背負い続け、結局放出されてしまうこととなってしまう。

人気はあるが、優勝を目指せないレッテルに苦しみ続けている選手人生。平均得点も徐々に下がり続け衰えが見える中、ファーストオプションを諦めサンダーに移籍することとなる。

サンダー、ロケッツ時代

移籍して迎えたサンダー時代。西ブルとPG13とのBIG3は世間を賑わせたが、ふたを開けてみたら微妙な結果に。西ブルのペースについていけず、3rdオプションは受け入れられず、時々活躍するけどチームとしては…な結果に。

てか今まで一度もハードワークなんてしてこなかったのに脳筋集団サンダーにフィットするわけなかろうもん。ガチガチのDFの穴になり続けシュートは入らず散々でした。

結局1シーズン限りでロケッツへと移籍になりました。

このシーズンが問題。開幕から勝率の悪かったロケッツは半ば責任をカーメロに取らせるような形でクビにしてしまいます。

では肝心のプレー面はというと、今季も大体は同じですがロケッツというチームが毎回同じことをして同じように勝つようなプランです。

ハーデンがP&Rかアイソしてシュートかパス。ウイングビッグマンがリバウンドにハードに取り組み、ディフェンスも継続してハードワーカーとオフェンスマシーンの役割分担が明確です。よく不満が出ないなあとプロ意識の高さを感じるレベル。

その中でメロはなかなかフィットできません。まず1stオプションしか経験のない彼は誰かのプレーに合わせて動くのが未知の世界。空いてるスペースに動き、パスをもらって刹那での状況判断はサンダーでも克服できなかったポイントでした。

しかも原則3Pかインサイドしか打ってはいけないロケッツオフェンスのルールでミドルシュートを得意とする彼はペースを掴めていませんでした。

そしてディフェンス。3.4番を任される彼は完全に穴。まだオフェンスで貢献できればハーデン役になっていたかもしれませんがどちらも微妙で出す意味も見いだされなくなり解雇といった模様。

例えば大黒柱のタッカーはというと、オフェンスは基本的にサイドで置物です。しかしパスが来れば高確率で3Pを決めます。他がシュートを打つと毎回リバウンドに参加。ポジショニングが秀逸で毎試合結果を出します。そして勿論ディフェンスもハードに仕事をこなします。

今季移籍してきた西ブルはというと、オフェンス面は諸刃の剣です。再現性を追い求めるロケッツには全くそぐわない見ようによっては非効率とも取れるスタイルです。しかしダントーニは飛び道具的に彼を使うことで新たな風を起こすことに成功しています。メロもどーにか使えなかったのかなあ(笑)

ディフェンスはというと、すべての時間で常に本気です。ギャンブルな瞬間もありますが、攻守両面で昨季ロケッツに流れていた停滞の雰囲気に風穴を空けていますね。神。

少し脱線しましたが結局メロは現代バスケについてこれなくなっちゃったと。やはりDFが重要で、しかもゲームスピードは鰻登り。おデブなメロちゃんにはどうしようもありません。

ブレイザーズにて復帰!

そして1年の時を経て、ブレイザーズに復帰することに!待ち続けた!!

PORのチーム事情はというと、ヌルキッチが怪我でいない中ガード二枚ではオフェンスが停滞してしまい、しかもDFもザル。そりゃ勝てないわという出来でした。

そんな中3rdオプションとなるべく加入したメロですが、まずはシーズン中断前まで。

スタメンで出場している彼ですが、任されている役割は中盤の繋ぎ。リラードとマカラムがいない時間帯、ないしは1人しかおらず停滞してしまう時間帯に、彼の存在が選択肢を単純に増やします。

また、終盤はスポットシューターとして基本はスリーで待機。サンダー、ロケッツ時代に求められた役割です。

永遠の課題であるDFですが、はなからPORはDFがごみごみなのでメロだろうがなんだろうが殆ど変わりません。これでいいのか(笑)

そして実際にプレイすると、中盤の繋ぎも終盤のシューター的役割も、まあ7割程度はクリアといった所感です。

中盤の繋ぎは、なかなかシュートまで持っていけない局面が増えています。これが衰えか。

終盤もフリーを外したと思ったら難しいショットを沈めたり、なかなかスポットシューターにはなりきれてはいないでしょう。

しかしフィットという面ではサンダーロケッツに比べてマシといった感想。

NBA再開後

なんとダイエットに成功したメロ。明らかに見た目から変わりプレーへの影響に期待されていましたがどうでしょうか。

まず中盤の繋ぎは、明らかにシュートまで持っていくポゼッションが増えました。スピードが多少上がったことで従来のキレ味がちょっとだけ戻りました。

終盤の役割も、試合を通じてフィールドゴールが増えたことにより精度が増します。クラッチタイムに決めているメロを再開後良く見ると思いますが、単に調子が良いわけではなく中盤の繋ぎでのショットにより感覚が終盤までもっているのでしょう。あと単純にガス欠がなくなった。

そしてディフェンスですが、こちらは特に変わってはいません。しかし試合を通じて声を出しスイッチも積極的でオンボール時は頑張ってはいます。それでもへたっぴなんだけどね。

これからのメロ

ここまで愛する選手だと今後どうなるか気になるところ。

今のところブレイザーズにはフィットしているといっても良いでしょう。ガードコンビに次ぐオプションがないので3rdとして良い働きは見せています。

またブレイザーズにオフェンス至上主義みたいな雰囲気が蔓延していると自分は感じます。選手皆の発言からもオフェンスのスキルセットを持つ人をほめる場面が多い気がする。それもメロにはあっているんじゃないかな。

しかし老兵より若い伸びしろあるウイングの方が欲しくなるのが道理。正直来季も契約更新があるかと言われると、まあダイエットしてきてやっと五分五分、いや、もっと低いかと思われます。

リラードとマカラムが全盛期の中で棒に振るシーズンを送るとは思えず、常に最善の努力をフロントはすると思うのです。そこで今季はヌルキッチの怪我もありましたしオフェンスが全く機能せず、市場に良いウイングはおらず、結果メロに落ち着いた感もあります。

メロ自身はブレイザーズでキャリアを終えたいと発言していますが、どのくらいの評価をされているのか、今季残りのパフォーマンスも目が離せません。

バスケ少年に贈るTips

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そんなカーメロのプレーは豊富なスキルにそれを繰り出すタイミング、レベル全てが揃った素晴らしいオフェンスマシーンです。

自分も中高では彼のプレーを見て練習しまくりました。

そんな彼のハイライトをチェック!

carmelo anthony highlights

Pick Up

そんな彼のユニフォームは要チェック!

これを着ればオフェンス上達間違いなしです!(笑)