スター軍団LACに若きDALが挑む!

紛うことなき優勝候補のLAC、最近ではチームケミストリーもようやく構築され始め、チームでのボールシェアも良くなり、スター選手の暴力的な理不尽が効率的に生み出されるようになっています。

特にPG13の要所での活躍が素晴らしく、彼の爆発で点差をもぎ取る展開が多くなっています。そこに至るまでに支えるのはカワイレナード。忘れたころにひたすらバスケが上手いルーウィリアムズ。もうどこを止めたら良いのか分かりません。更にディフェンダーも粒揃いなため、攻守に隙無し、理論上最強チームです。

対するDALはルカドンチッチが中心の若いチーム。彼とポルジンギスのヨーロッパコンビが攻撃の主軸となりますが、バブルに入ってからトレイバークという控えの選手が活躍を見せています。

覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが彼はNYK時代にアレンアイバーソンの生き写しと話題になった選手。今は坊主にしてしまいましたがプレーがかなり似ています。

しかし今は独特なスローペースのオフェンスコントロールに、緩急を用いたクロスオーバーからのドライブ、パスが回ってきてもしっかりシュートを決めてくれます。8/1のvsHOUでは31点ももぎ取るなどオフェンスでベンチから試合を繋いでくれる選手に成長する過渡期を迎えています。

DALがどこまで通用するのか、LACが上から押しつぶしてしまうのか、楽しみな一戦です。

前半

いつもなら1Q、2Qごとに試合の流れを書くのだが、如何せん両チームともやっていることが変わらなさすぎる。宿題を出して、その解答をして、というPOのような重厚な試合を期待しているわけではないが、それにしてもだらだらと試合が進む。

DALは1Qでルカがあまりボールをキープしません。無茶せずパスを散らしていきます。ボバンがスタメンなのが笑えますが、相手がズバッツなので使い時かと。

やはりポルジンギスが安定していますが、それ以上にやはりバーク。独特なオフェンスペースと緩急を用いた1on1でルカがいない時間帯を埋めます。

2Qからはルカが中心となり攻めます。バブルに入ってから終盤のガス欠が気になっていた所だったので、あまりドライブでゴリゴリといった感じではなく軽い3Pをパスパス決めます。ずるい。

対してLACは本当に秩序がありません。まあハンドラーが限られているので同じような攻めをするし、レギュラーシーズンだからだと思いたいのですがDFもDAL仕様に全くせず淡々とこなすだけです。

本当に特筆すべき事項が無さすぎて困る。あ、でもこれまで足しか引っ張ってなかったモリスが割と活躍してたかな。レナードやPG13からのパスでシュートを決められるだけでこのチームでは価値が上がります。

自分は前回のLACの試合は流し見だったのでルーウィルも久しぶりに見ました。やはりトップを争う強豪との試合ではDFの穴感が凄まじかったですが、DAL程度だとひたすらにオフェンスの脅威。

そんなこんなで主導権の奪い合いもしないまま、だらだらと5on5のラリーのように試合が進み、59-58で前半が終わります。脳死で見る分には疲れないから良いかもね。

3Q

開幕はレナードの個人技から始まります。レナードって意外と打てばよいシュートを打たないことがあるよね。より確実なシュートを選択しているんだけど、その前で打てばいいじゃんって局面も少し見られる。

そしてLACは前半より気持ちDFに気合入っているかな。DALのボールが孤立してシュートが単発になってしまっています。この試合最大の7点差ついてたまらずタイムアウト。

明けるとルカにボールを集めます。困ったときは戦術ドンチッチ。やはり今季のルカの成長のポイントはプレーの選択がより洗練されたところにあると考えます。昨季までは無理なシュートや通れば凄いけどきつくね?ってパスが多かったのですが、かなり安全志向になりました。

徹底したルカ中心の攻めで抜群に良くなったDALオフェンスですが、LACの個人技を止められず点差が縮まりません。本当にレナポジョがずるい。

ポルジンギスにあまり触れていなかったですが彼がいるだけでルカの攻めがやりやすくなっています。忘れたころにディープ3、思い出したらドライブ、警戒したらパスとこちらもクレバーなプレーです。6分経過でポルが休憩です。

レナードが下がるとPG13が止められません。DALは何でもできる選手が集まる代わりに、明確なディフェンダーがいないため止める手段を持ちません。よいチームディフェンスを敷いているのでこの勝率ですが、スターの個人技を止める術がない。フィニースミスあたりがもっと成長してくれるともっと良いチームになります。

なんて考えていたらハーダウェイJrがフリーを外し、DFでレジージャクソンにぶち抜かれ、なぜか個人技で決め、DFローテーションで一人迷子になりフリーを許しています。彼も調子が良い日はかなり効率的なプレーをしてくれるのですが、スリーが入らないとかなり散漫になります。彼のアンチなのでこれにはイライラ。

Q終盤からPG13が下がりハンドラーがルーのみになりますが、止まらないのは相変わらず。何ならより流動的なオフェンスで今までよりも止め辛いかもしれない。ノアも出ていますが特に何もせず3Q終了。バークスがアイバーソンのような連続得点で最後の最後に点差を詰めて91-87の4点差。

4Q

開始はDALルカ抜き。LACポジョ抜きでルーがいます。LACは基本は2ハンドラーなので3Qかなり出ていたポジョはお休み。ルカも中盤までお休みですね。

ルカ抜きのDALはハンドラーがライトという謎の時間帯。しかしポルが中心となり機能させていきます。

LACは先程もそうでしたがルーがいるだけでパス回しが早くなります。オフェンスだけ考えたら彼がいた方が何倍も良いです。

LACが点差を広げる…と思ったらポルの連続ディープ3。本当に頼りになります。完全にLACが優勢なのに彼だけの力で何故か点差は2点。理不尽です。

こういうことが出来る選手がどのチームも一人はいますが、優勝のためには2人、なんなら3人欲しいところ。そういった意味でDALのデュオはやはり見どころがあります。

対するLACはと言うと、PG13が出るとハンドラーが三人、かなり単発になってしまっています。せっかくさっきまでルーとレナードの2人とロールプレイヤー3人で良い感じだったのに勿体ないと思ってしまいますが、そんな所でタイムアウト。改善されるか。

明けると大活躍のポルがお休み、ルカが戻っていきます。ライトが意外と長い間出ています。ポルが出るまで出続けるのかな。バークの良さについて語ってきましたが、さすがに終盤にあのDF力は頂けません。ライトの方が総合力が高く、繋いでくれるということでしょう。ベンチメンバーも多彩なのがDAL。普通このような若いチームはベンチも誰?って選手が多いのですが、この多彩さも魅力の一つです。

と思ったらライトが下がりバークが出ます!なぜ?案の定レナードとPG13に蹂躙されます。一気に7点差。もったいない。明けるとすぐにポルが戻りクレバーが下がります。LACの今のラインナップに対してはベストか。

LACがノリノリの中DALはよく耐えます。前半とは打って変わりルカに早めのダブルチームを敷きますが凡ミスなくチームで得点を重ねます。こういった所が成長ですね。

しかしPG13が止められず、10点差あたりで点の取り合いが続きます。PG13の連続得点で残り2分10点差。DALのバークがフリーの3Pを決められず、レナードがポストアップからのミドルをヒット。12点差でDALは最後のタイムアウト。

タイムアウトが明けても時間切れ。最後にモリスが2連続3Pで万事休す。最終スコアは126-111でした。

DAL総評

魅力的な選手が揃い、どのチームにも接戦を演じられる力はあります。しかしバブルに入って以降クロージングがかなり悪い。今まではルカのガス欠が原因に見られましたが、今回はDFでしょう。

強豪との接戦時では相手のスターとバチバチやり合える選手が必須です。またはそれを抑え込むチームディフェンスが必要なのですが、ここが発展途上かと。今回もなかなかディフェンスが機能せず126点も取られてしまっています。

しかし好材料としてバークが依然として良い動きをしています。ルカのサポートとして痒いところに手が届く活躍をしてくれているので、ここからチーム全体が底上げされると面白いかもしれません。

LAC総評

前半まではなんだこのテキトーな目的のないプレーはと思っていましたが、やはり強い。

バブルからのPG13が神がかっています。終盤の3Pの確率が留まることを知りません。レナードとボールを分け合うのですが、その意思疎通が図ることが出来るようになってきているように伺えます。終盤の恐ろしさに磨きがかかっています。

これにベバリーもいると考えると本当に死角がないです。主導権を握ってしまえば相手を無得点に抑えながらの大量得点で一気にゲームセット、耐えられても終盤の二大看板の絶対的なクロージングで勝てるビジョンが見えません。強い。

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彼はスタイルも良くどのチームでもカッコ良いんですよね…

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