ルカ&ポル vs キング&AD
LALvsDALというカードを見て連想するのがこのデュオ対決では?
15年に渡りNBA最前線に君臨し続けたLBJと、去年突如として現れ新人王をかっさらったスロベニアの星、ルカドンチッチ。
この二人のスーパースター、両者とも昨季まではアイソ、P&Rのハンドラーとオフェンスの殆ど全ての起点となっていました。レブロンは少し昨季は変化していたかな?
両チーム共に新たにスーパースターを迎えた今シーズン、それぞれの役割の変遷とチームの今後をゲームから見ていきます。
game report
開幕はポルジンギスがゲームを支配。今季はシュートタッチが安定しない印象だが当たった日は止めようがない高性能固定砲台。
怪我前に比べて見ていてひやひやするようなリムへのアタックは減った。最初は本当にただの固定砲台で裏切られた気分だったが最近はルカとのP&Rやミスマッチでの1on1をチームの流れの中で上手く織り込めるようになってきた。
ポルジンギスが交代したらルカがファールトラブル。微妙な笛が続いていたけど露骨に顔に出るのは20歳という若さか。
2ndユニットではLALに分があり、二桁以上あった差が気付けば一桁に。レブロンが一瞬下がるとまたすぐに点差が広がり。2Q中盤からルカ&ポルとAD、終盤にレブロンが出てくるとハイライトばんばん出てくる大味な展開に。互いに止められず10点差で前半終了。
後半開幕ラッシュでLALが逆転。全員のハードワークでDALがびっくりといった模様。
素晴らしい堅守からの速攻でラッシュかけるもポルのバックドアをケア出来ないうっかりマギーさん。ラン仕掛けられても落ち着いて点が取れるルカ&ポルが大崩れを防ぎます。
こうしてランが落ち着くとまたひたすら点の取り合いに。しかしDALはデュオを守るのは端から無理そう。対してLALはかなり良いディフェンス。良くここから点を取ってる若きスター。
と思ったらカルーソ、AB、KCP、クズマ、ADになると一気にDALがラッシュ。そこから3Q終了まで止められず結局9点差で終了。クズマ復帰で試してみたかったであろうADセンターのスモールラインナップ、ディフェンスに難ありか。ABがクックになったらいよいよディフェンスが酷い。
4Qはルカ、ADがいない立ち上がり。DALはハーダウェイが1stオプション的なセット連発。そこそこ頑張る。LALはボールムーブからクズマ、カルーソのダンクと良い感じ。
3分経過でルカ、AD投入。1Qはポルが大当たり、2Qはルカが支配とかなり良かったが4Qは手札の多いLALにルカ&ポルしかないDALという構図で差が詰められる。と思ったらルカのP&Rが冴えわたり、LALはADにボールを集める。
前者はABがタフなディフェンスを仕掛けるも笛に嫌われ、パウエルのポジショニングとフィニッシュの良さとポルで得点を重ね、後者はADにパウエルがマッチアップしてかなり頑張っているがタフなショットを決められてしまう。流石AD。
そんなこんなでラスト6秒3点差でDALが逃げ切りと思いきやブザービーターでグリーンの3P炸裂。OT突入。これはグリーンがよく決めたこともあるが、それ以上にクレバーはなぜレブロンのドライブにカバー行ってしまったのか。勝てた局面であった。
LALのトランジションからのLBJ→ADのイージーバスケでOT開幕。そこから連続得点で4点差、DALタイムアウト。てっきりお仕事終わりかと思っていた先ほどの接触で頭が痛いルカたんの無気力がチーム内に伝染してないか?2本目の失点酷かったぞ?
オフェンスはポルにボールを持たせるセットから始まり、次からはルカがハンドラーでP&Rだがすべて決まらず。対してレブロンがルカとのミスマッチに攻めand1。やり返しにルカがFT奪取。からのレブロンからチャージングを奪いプルアップ3P。新人王は二年目もスター街道まっしぐら。
ここでレブロンやり返すか?と思うもADにボールを集める。クレバーもパウエルもよくやってます。タフなショットに追い込むことには成功している。このままADに集めるのかと思いきや2分切るとやはりレブロン。3Pからの堅実なドライブからの得点で支配。119:110で終了。
LAL 総評
基本的にはADスコアラーとしてチーム構成している模様。この試合でクズマが復帰しアプローチに大きな変更があるかと思ったが、大体2ndユニットとしか出てこなかった。これから徐々に試していくのかな。皆が待ち望むPGレブロンの布陣もクズマの復活と特にディフェンス面の成長が欠かせないので今後に期待。
しかし今のところはレブロンADマギーorハワードでフロントコートを固めるのに手ごたえを感じているように伺える。ゲームの最初はマギーでオフェンス面に勢いを、中盤から終盤はハワードでディフェンスとリバウンドに活力を、といった形が見えてくるような開幕からの試合でした。
LAC以外にはかなりの強さを見せつけている印象。どうLACと闘うか。
DAL 総評
筆者はルカ推しであり、DALは熱く応援している。そういう意味で今日の4Qまでは眼福であったが、OTにもつれこませてはダメだった。ルカは接触があってからもう電源切れてたしね。
デュオの所感としては、まず二人のP&Rはかなり有効。しかしこれは当然であり、昨季にはないインパクトとしてポルジンギス単体で戦えることに期待していたがそれはまだ達成できてないかと。でもNYの時もポルジンギスって1on1の引き出しは少なかったよね。DALはノビツキーのセット得意だろうしそれをそのままポルでやっちゃえばいいのにあまりやってない模様。怪我が怖いからあまり負荷はかけない方針なのか。
また伸びしろとしてあるのはハーダウェイ。2ndユニットでエースムーブするのは大歓迎だが、終盤にボール持って突っ込んでターンオーバーは最早風物詩。完全にスタメンも勝負所もフィニースミスに奪われるか。
センター陣は順調。パウエルもクレバーもルカにフィットしているし、今日はAD相手にも果敢にトライしていた。
プレイオフに出るには2ndユニットのバックコート陣の底上げが急務か。
バスケ少年に贈るtips
今回はDALのパウエルをpick up!!
この試合では3P1本の成功はあったが、彼の昨季からの主な役割はP&Rのスクリーン。
決して身体能力頼りではなく的確な位置へのムービングとルカのファンタジックなパスをしっかりキャッチし決めきるフィニッシュ力は努力の賜物。
ルカマジックやポルジンギスの理不尽プレーに目が行きがちだがパウエルの努力の積み重ねからなるP&Rの能力は十分真似できる!!
ハイライトからP&Rでの彼の動きをチェックしてみよう!
PICK UP
本日の主役、レブロンが履いていたのはlebron17。
ガードやスモールフォワードにはあまり適さないが、4,5番の選手には力強いプレーの助けとなるはずだ!!